幼稚園か、保育園か、どう選ぶ?

今の幼稚園、保育園ってどんなところ?どんな仕組み?基本的な情報をQ&Aで解説します。ご興味があれば続きを読んで下さいね。お電話でもご相談にのれます。幼保どちらの実績も持つウィズチャイルドにどうぞご相談下さい。

Q.そもそも幼稚園と保育園の違いは何?

A.今までの感覚でわかりやすく言えば、幼稚園は教育施設(専業主婦家庭が利用)、保育園は養護施設(共働き家庭が利用)でした。しかし27年4月からは、子どもに必要な環境はひとつ(養護も教育もどちらも必要だから、幼稚園も保育園も一緒にしてこども園にしよう)という考え方に国の制度が変わります。

 

Q.今の幼稚園の特徴ってなに?

A.何かしらの特化した教育を売りにしています。年齢別にはっきりと部屋が分かれている園がほとんどで、30人程の同年齢のこども集団に担任1人で一斉的活動をする時間が多いです。一日の生活の内、4時間という短い時間過ごす事を前提としています。夏休み、冬休み、春休み、午前保育等があり、幼稚園利用以外の時間は、親が頑張らなければ、子ども同士遊ぶ時間の確保が難しいという問題をあげるご家庭もあります。給食がない為、お弁当を毎日持参します。親の園活動が盛んで仕事並みに忙しい園もあります。最近では定員割れしている園が多く、遠くまで園バスが迎えに来ている光景が目立ちますが、朝晩合わせて1時間以上もバスに揺られて通園する子どもも珍しくありません。その毎日のバス時間が子どもにとってどうなのか、良くも悪くも親として考えてみる必要はあると思います。

 

Q.今の保育園の特徴ってなに?

A.保育園と一言で言っても、国の認可保育所と、東京都の認証保育所、その他の認可外保育所など、制度によって運営主体や申込み方法、保育料まで様々な違いがあります。認可保育所は国の補助を受けていますので、保育料も比較的安く特に幼児期には負担が軽くなりますが、園に直接申し込みせず、市に申込み、希望は出せど、どの園に入れるかは市に委ねます。開所時間は19:00までにはほとんどが閉所します。共働きしている事が条件ですので、休業または仕事を辞めると2ヶ月以内に復帰しなければ追い出されます。原則市外の方は利用できません。一方認証保育所は親が直接見学に行き申込みをします。親の意思で必要とすれば仕事をしていなくても利用できます。市外の受入れも可能です。13時間以上の通常開所を実践しています。しかし保育料は国の補助がない分割高になっており、各施設毎に経営方針も異なりますので、よく調べ親の責任で決める事が重要になります。

保育所には、夏休みなどの概念はありませんから、基本的には年末年始と日祝日以外は通常開所しています。子どもは集団生活の中で存分に過ごす事ができますが、昨今では乳児期に親との愛着形成不足など、長すぎる利用時間も社会問題となっています。ヨーロッパのように、育児休業の充実に加え、子育て中の親が短時間勤務できる社会構造を作るなどの抜本的改革が求められています。

 

Q.認定こども園の特徴ってなに?

A.幼稚園も保育園もなく子どもの育ちはひとつ、という考えのもと幼児教育と保育を一体的に提供する施設です。親の就労に関わらず全てのこどもが利用できる理想的な施設です。新制度では、あらゆるこども施設に対し認定こども園への移行を推進しています。ウィズチャイルドも26年5月時点で、早々に認定こども園を目指す意志表明を多摩市に示しています。あとは市の新制度活用準備を待つのみです。

 

Q.みんな、何を基準に選んでいるの?

A.今の認可保育所は仕事をしていないご家庭のこどもは受入れないので、自動的に専業主婦家庭は幼稚園になります。3歳以降のこども社会での成長は必要ですし、子ども自身が求めますから、2~3歳からはどこかしらのこども施設を利用する事はお勧めします。

 

選ぶ基準の上位は、『立地』と『料金』です。残念ながら『保育内容』は保育所の場合は特になかなか1位とは行きません。しかしながら大事な我が子が生まれて初めの数年間、人格形成の基礎を培う時期に、どういう環境下で過ごさせるか、これは親が決める事です。たくさんの園を見て、たくさん聞いて、たくさん考えて選ぶ事もまた、親としての第一歩です。ぜひ、園選びは労力を惜しまずじっくりと行なって欲しいものです。園選びには園の『理念』を知ることが、その後の信頼関係を気付く上でも重要になります。

市も相談に乗ってくれますが、やはり現場が一番です。利用者の声を聞きながら選ぶ事も安心を得る方法ですね。

                           代表 田中鉄太郎