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コロナ後の保育所の役割を考える②

コロナにより、保護者の皆様は保育所の中にも入れず、行事にも参加できなかった日々が続いたわけですが。そんな日々も間もなく終わろうとしています。。。よね?

さて、ここから私達保育士は、保育所という機能は未来に向け何をすればよいのでしょうか。新たな保育所へと生まれ変わるチャンスでもあります。むしろ生まれ変わらねばならない時が来た、と言えるでしょう。

 

一斉活動、集団行事がなくなったことで、こども達の本質的な育ちへ割ける時間が増えたことは良い事ですが、同時に保護者にとって大事なことも失われてしまっています。それは、保護者が保育所でのこども達の日常の育ちを感じ取りにくくなっているということ、そして保護者同士の交流や親としての楽しい成長の場が失われてしまっていることです。親は皆(特に母親は)多かれ少なかれ孤独を感じながら、また自分に無理をしながら子育てに励んでいます。コロナの1年半は特に不安と孤独の時期だったと思います。現場でもそういった声を複数頂いてきました。少し未来が見え始めた今、保育所としては少しでも、親が保育を身近に感じれるような機会づくりに積極的に取り組んでいきたいと思います。また、保護者同士が子育てや自分の事を話し合える場づくりも提供していきたいと思います。それは、単に以前の行事や保育参観を復活させるということではなく、保育所との新しい関係性や、保護者にとって本質的なニーズを新たに生み出していく作業になろうかと思います。例えば、年に数回の大きなイベント行事ではなく、年に複数回の小さな集いを開催したり、もっと言えば、保護者がいつでも集える場づくり、日常的な参加型保育、保護者主体の場づくり、こどもに見てもらう大人の発表会など、今までの通例では考えつかなかったが、今必要なこと、本質的なニーズを今一度ゼロベースで生み出せる、それが「今」なのではないでしょうか。ある意味、その「今」に携われることは幸せなことかもしれません。そう捉えてまだ見ぬ道を前進していきたいと思います。

そこには保育士達の柔軟な対応が求められます。「保育士」の在り方もまた、より良く塗り替えられていくチャンスなのです。先頭に立って遊んであげる人、先行して身の回りのお世話をしてあげる人、段取り上手のイベント屋さんからはもう卒業しましょう。

環境や他者との関係性の中でこども自身の意思を引き出し、個の強みを輝かせることのできる援助者としての専門的地位を確立して参りましょう。

(保育士養成校も変わりましょう)